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Geo-Seismo Technical Report 09

最大層間変形角の概算法を検証(4)

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1 概要

最大層間変形角の概算方法の妥当性を、E-ディフェンス(国立研究開発法人防災科学技術研究所 兵庫耐震工学研究センター)で行われた、鉄骨4階建て実大モデルの加振実験結果と比較し検証しました。

2 大型振動台を用いた加振実験

実験に供されたモデルの形状を下図に示します。また、最大層間変形角の実験結果と概算値との比較を、下表と次頁に示します。 最大層間変形角の概算は、用いる各階での最大加速度により4種の方法で行いました。

比較の対象とした実験結果は、加振波形を変えた3ケースとしました。 (1次の)固有周期は、最上階と1階のスペクトル比のピークを与える周期のうち、最も長い値としました。 加振により生じた最大加速度が大きくなると、固有周期が長くなっていく傾向が見られます。

最大層間変形角の実験結果と概算値とを比較すると、1階での差が大きくなっています。 ただし、建物全体での最大層間変形角に関しては、各階に全て最上階の加速度が作用したと仮定した概算_4を除けば、40%程度の差異で安全側の値が得られています。

加振波形 倍率
(%)
方向 最大
加速度
(gal)
推定
固有周期
(s)
最大層間変形角(rad)
概算_1 概算_2 概算_3 概算_4 実測値
JR鷹取波 20 短辺 336.6 0.805 0.00675 0.00628 0.00759 0.00806 0.00551
長辺 426.8 0.778 0.00767 0.00721 0.00780 0.00950 0.00540
JR鷹取波 40 短辺 692.3 0.856 0.0144 0.0168 0.0167 0.0187 0.0101
長辺 710.0 0.803. 0.0143 0.0133 0.0164 0.0169 0.0125
JR鷹取波 60 短辺 865.6 0.888 0.0228 0.0240 0.0205 0.0252 0.0141
長辺 938.7 0.883 0.0227 0.0220 0.0219 0.0271 0.0210
概算_1(各階の最大加速度を使用)      概算_2(各階は最上階と最下階の値より補間)
概算_3(最下階の値を最上階の1/2として補間) 概算_4(各階は全て最上階の値を使用)
JR鷹取波20%加振時のスペクトル比と層間変形角(短辺方向、長辺方向)
JR鷹取波40%加振時のスペクトル比と層間変形角(短辺方向、長辺方向)
JR鷹取波60%加振時のスペクトル比と層間変形角(短辺方向、長辺方向)
(参考資料 https://www.edgrid.jp/ 鉄骨造建物実験研究完全崩壊再現実験よりダウンロード)
●完全崩壊WG2007年度研究報告「鉄骨造建物の完全崩壊実験」2007年WG.pdf
●完全崩壊再現試験体_試験ケース表.xls
●完全崩壊再現試験体_センサファイルNo.1.xls
●及び各センサのデータファイル